初夏と言うにふさわしいすがすがしい良い天気ですね。
さて、クマたちは5月下旬から7月上旬ごろにかけて発情期を迎えております。
またこの時期がやってきました。
いつもは素直?でお上品な?クマたちが、この時期ばかりはあちらこちらでマーキング合戦、気になるクマのお尻をおいかけて団体行動が目立ちます。
特に団体行動は毎年見ていてもナゾな行動です。
スズノスケはコウジのことが気になるようで、コウジのあとをいつも付いて歩いています。
そのコウジはヒロタケのことが気になるようで、いつもヒロタケの側にいます。
こんな感じで最近はいつも3頭行動です。
後にくっついて歩くクマがあまりにしつこいと、先を歩いているクマが怒って相手を付き飛ばしたりすることもあります。でもスズノスケは突き飛ばされてもガーっと吼えて威嚇されてもずっと付いて歩くのです。冷たく突き放されてもあきらめ切れない…なんてなんだかニンゲンみたい??
この行動は発情期だけに顕著に見られ、夏を迎えるころには皆何事もなかったかのように散らばって行動するスタイルに戻ります。
不思議…
ベアマウンテンのクマは18頭すべてオスですが、よくお客様から「なぜオスだけなの?」と聞かれます。野生のヒグマも時にはメスをめぐってオス同士で争うことがあるのですが、オス同士だけでも発情期にはケンカが多くなるのに、この中にメスが居たら…とは想像したくないものです。
スタッフの中では発情期の行動は毎年恒例の言わば「風物詩」的なものになりつつあります。
ちなみにスズノスケは去年はキャンタにべったりだったのに今年はなぜかコウジにべったり。
ナゼ?なんで今年はキャンタじゃなくてコウジなの??
(でも時々キャンタに浮気している)
彼の中の判断基準が何なのか、非常に気になるところです。
皆様も観察をしていて「団体様」を見つけたら、「あぁ、この時期は仕方ないのね、そういうモンなのね」とこのブログを思い出して暖かく見守っていただけたら…と思います。
<あともう少しでのぼりべつクマ牧場に帰るロッキー>
わずかな期間ですが是非ロッキーに会いに来て下さいね。
【飼育:伊藤】