遊歩道エンドポイントから見える白樺の木にコウジが登りました。

こぐまや体重の軽いメスは木登りをする事もあるようですが大人のオスは体重が重いせいか、なかなか見られないようです。そこで「木の上に魅力的な何かがあれば木登りをするのではないか?!」と考え、白樺の上にクマ達の大好きなリンゴやニンジンを閉じ込めた氷を設置しました。

いつもは何もない木ですから、当然氷には気付かないだろうと思っていたのですが複数のクマが鼻をひくひくさせて木の周りを歩いていました。クマの嗅覚ってやっぱりすごい!と感動。

そしてコウジが岩を足場にして爪を木にかけ、ぐぐ〜っと懸垂で約250kgもある体を持ち上げたのです!(画面奥にいたシンゴがスロープから登ろうとしていたのですがコウジに先を越されてしまいました;)

コウジは氷を見つけおいしそうにガリガリと食べたり爪でリンゴを取り出そうとしています。臭いをかぎつけたクマエモンも木の下で立ち上がり「なにがあるの?」といった様子です。

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この後コウジは満足したのか、木からするすると下りて代わりにクマエモンが登り、残りの氷を食べていました。それにしてもあんなに大きな体でいとも簡単に上り下りできるなんて、普段ののんびりしたクマたちからは想像できないような素晴らしい能力を観察することができました。【飼育係:伊藤】