啓蟄をさかいにクマたちの目覚めの兆候もはっきり見てとれるようになってきました。
もっとも眠りが「深い」1〜2月の寝息とは明らかに違い「浅い」寝息が多く観察されるようになり、起きてワラいじりをしたり氷を舐めているクマが多くなりました。
3月中旬になるころには寝床のワラは形を崩していたり薄くつぶれています。
また、排尿をする個体やオナラをする個体も出てきていることから、内臓の動きも活発になってきているのかもしれません。
エサを待っているのか、扉の前に来てこちらの臭いを嗅いだりするクマもいます。
(1〜2月の間は氷を追加する為に多少の物音を立てたとしても全然気にせずに眠っていたんです!ヒトへの反応もはっきりと出てきます)
特に年齢の若いクマは他の個体に比べて目覚めるのが早い傾向にあるように感じます。
サンタやキャンタはすでに寝床のワラを散らかしてしまい、眠る気がないようです。
2009年12月21日の絶食日(完全にエサを与えなくなった日)から84日目の2010年3月14日、シンゴに初めて給餌を行いました。
次の日にはサンタやキャンタにも給餌を行いました。
冬ごもり中何も食べなかったクマたちの内臓に負担をかけないように最初に与えるエサはごく少量です。
400gのクマペレットをお湯でやわらかくふやかして与えます。
どのクマもあっという間に食べてしまいましたが、不思議とそれ以上を求めて騒いだりはしません。
野生のクマも冬ごもり明けは最初に雪を食べて身体を慣らしてから、雪解けの早い場所に移動して芽吹いた野草を少しずつ食べるので、ベアマウンテンのクマたちも最初は少しの量でよいように身体ができているのかもしれませんね。
これから他のクマたちも徐々に目覚めてきます。
情報発信できるよう私も頑張りますので、春を迎えていよいよ動き始めたクマたちに是非ご注目ください!
[繁殖:伊藤]