ヒグマたちは今、「冬ごもり(冬眠)」にむけての準備段階にあります。
与える餌の量を絶食日(餌を与えない日)などもうけながら徐々に少なくしていきます。
そもそもクマが冬ごもりに入るきっかけは何なのでしょう。
気温ですか?積雪ですか?餌がないことによる飢餓状態ですか?諸説ありますがまだわからないことばかりなのです。
そこで、ベアマウンテンでは2年前より「多頭数による人工冬眠」を行なっています。それは、「ヒグマの冬ごもり」のメカニズムを解明して将来ヒグマの保存に役立てるためです。
難しいお話はさておき、クマたちは12月下旬には「冬ごもり」に入る予定です。
クリスマス頃には、深い眠りについてるかもしれないので…。ひとあし早いプレゼントを用意してクマたちにも美味しいごちそうを食べてもらいたいと思い企画いたしました。
飼育係特製のフルーツたっぷりケーキです!(^▽^)/
大好きなリンゴやニンジンを閉じ込めた氷を土台にして、一番上にはケーキをのせました。
心をこめて作ったのですが、喜んで食べてくれるでしょうか!
18頭の代表として一番若いオスのサンタに食べてもらうことにしました。
もちろん、他のクマ達にもフルーツのおすそわけをしました。
サンタの様子をお話します。
サブパドックに出たサンタは中央に用意したケーキの存在に気付かずに、立ち木の臭いをかぎまわっていましたが、中央に置かれたケーキに「ハッ」と気付いて「あれは何だ」とゆ〜っくりゆ〜っくり近づいていきました。
目新しいものを見つけたときに慎重になるのはサンタの性格!
クンとちょっと臭いをかいでデコレーションのリンゴを一口……ケーキをパクリ!
「これは美味いぞ」と思ってくれたのかパフパフと音をたてて豪快に口を動かして食べ始めました。
ケーキを完食したあとは氷をかじり、最後はお腹の上にのせてご機嫌で遊んでいました。
ひとあし早いクリスマスプレゼント、クマたちみんな喜んでくれたかな!
これでよい夢を見ながら眠ってくれることを期待しています。 【伊藤】